2011年9月30日金曜日

最近読んだ本


赤瀬川原平 著【ニャーンズ・コレクション】
画家で作家で美術評論家で猫好きの赤瀬川原平さんが、空想美術館の館長になって、名画を紹介する本です。
ただの名画じゃありません。猫が登場する名画です。
登場する名画の多くは、本や美術館で一度は見たことあるものでしたが、猫がいるなんて気がつかなかった!!
猫好きは必見です!!!!

藤堂志津子 著【隣室のモーツアルト】
40代~50代の独身女性が主人公の短編集。
何も、こんなに独身の女性ばかり集めなくても!と、作者に腹を立てつつ、非常に冷たい風が心を吹き抜けました。
こんなに素敵な表紙とタイトルから、誰が、こんな恐ろしい物語を想像できたでしょう!!
心に余裕のある独身女性と、結婚している女性が読んでください。

乃南アサ 著【いのちの王国】
なんて可愛い表紙なんだ!!本屋で一目ぼれしました。
著者が、日本各地の動物園に行って、飼育員から話を聞き、そのエピソードをまとめたものです。
最初の秋田市大森山動物園の話で泣きました。
JRと水島臨海鉄道の中でハンカチを目に当てながら読みました。
私の目標は、日本の全動物園に行って、ブログに更新し、あわよくば本を出そうと思っていたのに(←まったく思っていただけです)、すでに先を越されていたとは!!!

ピーコ・阿川佐和子 対談【ピーコとサワコ】
知人に貸しているので、写真はありませんが、面白かった!!
世の中のいろんなことにピーコさんと阿川さんが怒っているんです。
それ分かる!の連続でした。
それにしても、阿川さん、いろいろ苦労されていたんですね(涙)。
とくに結婚についてのところで、「私もです!」と、手を強く握りに行きたくなりました。

夏目房之介 著【孫が読む漱石】
軽快な文書と、多くの視点、さすが夏目漱石のお孫さん!!と思って読んでいたら、本人は夏目漱石の孫と言われることがいやだったと書いていました。
すまなかった。
まだ読んでいる途中なんです。
草枕をなんとか最後まで読んだものの、いっこうに他の作品に手が伸びない私の心を、お孫さんがどう変えてくれるか楽しみです。